LIFE KNITの横山です。
編み物の可能性についてちょっと考えていることがあって、LIFE KNITでも進めていきたいと思っているので、お時間のある方はお読みくださると幸いです。
編み物にはもっと可能性があると思うのです。
なぜかといえば、編み物はとても古くからある「文化」だからです。
2016年、LIFE KNIT がキャンプ用品会社の「 snow peak 」さんのイベントに協力させていただいたのですけれど、
(こちらは本当にお世話になった snow peak の山井社長と編みキノコ)
そのときに僕が担当した編み物ワークショップを支えてくれた3人の男性社員さんたちが素晴らしい人たちで、私の既存の「編み物観」を変えてくれたんですね。
それはどういうことかというと、はじめてお会いしたときに、そのうちの一人のアオヤギさんという方が面白いことを言ったんですね。
「横山さん、これ、僕たち毎日やってますよ」と。
なんのことかと思ったら、他の二人も「たしかにそうだな」「やってるやってる」と。
私が怪訝な顔をしていると、アオヤギさんがこう続けました。
「仕事がら、僕らはたくさんテントを張るんです。そのテントを張るときにロープが必要なんですけれど、そのロープのしまい方がこの『鎖編み』ですよ。毎日のようにやってますよ『編み物』」
そう言うと、テントを張るロープを持ってきて僕の前でたたんでみせたのです。
それはまぎれもなく「鎖編み」で、私はかなりびっくりしました。
そしてこう思ったのです。
「いちど、こういうところから編み物を考え直さなくちゃいけない」と。
アオヤギさんの言葉に対して「それは『鎖編み』だけど『編み物』じゃない」とか「あ、そうそう。そういう風な『おばあちゃんの知恵』的なことってあるよね」とか考えることはできたでしょう。
でもその時はアオヤギさんに言われて、「ああ!こんなところに編み物が!!」と、本当に驚いたのですね。
このエピソードはその後の編み物活動にとても影響を与えました。
それはまた今後の投稿でお話ししようと思います。